~今日からできる改善アプローチ~
✔ すぐ姿勢が崩れる
✔ イスに寄りかかる・寝転ぶ
✔ 「ちゃんと座って」と言っても続かない
ASD(自閉スペクトラム症)の子どもに
よく見られる悩みのひとつです。
「やる気がないのでは?」と思われがちですが
実は
体の仕組み(神経・感覚)の影響が大きいと考えられています。
結 論
ASDの子どもが姿勢を維持できないのは
「姿勢を保つための情報処理と体のコントロール」が難しいため
主に
・感覚の問題
・体幹機能
・自律神経
が関係しています。
理由① 固有感覚(体の位置感覚)が弱い
固有感覚とは
「自分の体がどこにあるか」を感じる感覚
これが弱いと
・正しい姿勢がわからない
・ズレても気づけない
・どれくらい力を使えばいいかわからない
→ 姿勢を維持できない
理由② 前庭覚(バランス感覚)の不安定さ
前庭覚は
バランス・重力・頭の位置を感じる感覚
ここに特性があると
・まっすぐ座るのが不安定
・常に動いてバランスを取ろうとする
→ イスを揺らす・体を動かす
一見「落ち着きがない」ように見える行動も
実はバランスを取るための行動のことがあります
理由③ 体幹の弱さ(筋力だけではない)
ASDの子どもでは
・筋持久力の低さ
・協調性の問題
が見られることがあります
→ 姿勢を維持するだけで疲れる
座っているだけで消耗している状態
理由④ 感覚過敏・感覚過多
・イスの感触が気になる
・周囲の音や視覚刺激が強い
→ 落ち着いて座ること自体がストレス
姿勢維持どころではない
理由⑤ 自律神経の不安定さ
・緊張しやすい
・疲れやすい
・回復しにくい
→ 長時間同じ姿勢を保てない
よくある特徴
✔ イスに座るとすぐ崩れる
✔ 足を絡める・動かす
✔ 机に突っ伏す
✔ じっとしていられない
✔ 姿勢を注意すると余計に崩れる
重要な視点
ここで大切なのは
「できない=怠け」ではない
「できる体の状態にない」
という理解です。
医療・専門機関に相談すべきケース
小児科・発達外来・作業療法(OT)
✔ 日常生活に大きな支障がある
✔ 発達特性が強く疑われる
✔ 学習・集団生活に影響がある
※感覚統合療法などの評価が有効な場合あり
改善アプローチ(実践)
ここが重要です
① 「良い姿勢を求めない」
❌ 正しい姿勢を維持させる
⭕ 崩れてもいい前提で環境を整える
② 感覚入力を増やす
有効な方法
▶ 足をしっかりつける(台を使う)
▶ 重たい物を持つ(ランドセルなど)
▶ 押す・引く遊び
固有感覚が入りやすくなる
(感覚統合アプローチ)
③ 動きを許容する
・クッション
・バランスボール
・足置き
「動きながら安定する」環境を作る
④ 短時間×分割
❌ 長時間座らせる
⭕ 5〜10分ごとに区切る
→ 集中と姿勢維持がしやすくなる
⑤ 呼吸を整える
・深呼吸
・ゆっくり吐く練習
→ 自律神経の安定
整体院つるぎでできること
当院では
✔ 姿勢バランスの調整
✔ 体幹機能のサポート
✔ 呼吸改善
✔ 感覚入力の調整
を通して
「姿勢を維持しやすい体の土台」
を整えるサポートを行います
※医療・療育の代替ではなく補助的役割です
まとめ
ASDの子どもが姿勢を維持できないのは
❌ 意識や努力の問題ではなく
⭕ 神経・感覚の特性によるもの
・固有感覚
・前庭覚
・体幹
・自律神経
これらが関係しています。
だからこそ
「頑張らせる」ではなく「環境と体を整える」
これが改善の近道です。