― 姿勢の敵は“意識”ではなく“時間” ―|整体院つるぎ
「姿勢が悪いから注意してください」
そう言われて、良くなった人を私はほとんど見たことがありません。
実は、姿勢悪化の最大の原因は
座り方ではなく、座っている『時間』です。
医学・公衆衛生の分野でいう「長時間の座位」とは?
医学・公衆衛生のガイドラインでは、
連続して30〜60分以上、ほぼ動かずに座り続けること
これを「長時間の座位」と考えて問題ありません。
ここで重要なのは、
❌ 1日トータルで何時間座ったか
⭕ どれだけ「動かずに続けて座ったか」
この違いです。
厚労省・国際的ガイドラインの共通認識
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座位行動そのものが健康リスク
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30分〜60分ごとに中断することが推奨
つまり、実用的にはこう考えると分かりやすいです。
60分ノンストップ座位=完全に長時間
30分を超えたら「姿勢が崩れ始めるゾーン」
「良い姿勢を保とう」とするより、
一度立つほうが、よほど体に優しいのです。
姿勢の観点で見る「危険ライン」
① 30分以内
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姿勢はまだ保てる
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体幹筋がサボり始める直前
理想的な限界ライン
② 30〜60分
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骨盤が後ろに倒れ始める
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体幹のスイッチが切れる
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首・背中が丸まりやすくなる
姿勢崩壊の助走期間
③ 60分以上
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良い姿勢はほぼ維持不能
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「楽な姿勢=悪い姿勢」に固定
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立ち上がると違和感や重さを感じる
完全にアウト
(この状態で姿勢指導しても、まず勝てません)
子どもの場合は、さらに短い
ここは本当に大事です。
小学生の場合
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20〜30分で限界
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低学年・発達特性のある子は
15〜20分で姿勢が崩れ始める
理由はとてもシンプル。
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体幹筋がまだ未成熟
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感覚疲労が早い
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集中すると「固まる」傾向がある
これは怠けでも性格でもありません。
体の仕様です。
よくある誤解
❌「姿勢良く座らせれば大丈夫」
→ 時間には勝てません
❌「机や椅子を良くすればOK」
→ 中断しなければ必ず崩れます
⭕ 正解は
こまめに動くこと
現場で使える、超実用的な対策
▶ 大人の場合
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30〜45分ごとに
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立つ
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伸びる
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2〜3歩歩く
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※ ストレッチ不要
※ 気合も根性も不要
▶ 子どもの場合
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20分座ったら
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トイレに行く
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立って深呼吸
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その場でジャンプ3回
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「姿勢を直す」より「一度リセット」
これが正解です。
まとめ(超シンプル)
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長時間座位=連続30〜60分以上
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姿勢の最大の敵は「時間」
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子どもは20分が限界
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良い姿勢は努力ではなく、休憩で作られる
姿勢は耐久戦ではありません。
途中で立った人が勝つゲームです。