そして坐骨神経痛の主な原因|整体院つるぎ
 
 こんにちは。整体院つるぎの佐藤です。
 「坐骨神経痛」と「腰椎椎間板ヘルニア(以下:ヘルニア)」、この二つはよく混同されがちですが、実は違いがあります。そして、坐骨神経痛の原因にはヘルニア以外にも複数あります。今回はこの点を医学的に整理してご紹介します。
坐骨神経痛とヘルニアの違い
坐骨神経痛とは何か?
坐骨神経痛は、病名というより「症状」の呼び名です。
 お尻から足にかけて、痛み・しびれ・ピリピリ感などが出る状態を指します。
 つまり、「脚に出る神経の痛み」の総称です。
ヘルニアとは何か?
腰の椎間板の中身(髄核)が後方に飛び出し、神経根を圧迫する状態をヘルニア(椎間板ヘルニア)と呼びます。
 この神経根圧迫が原因となって、坐骨神経痛を起こすことがあります。
違いをまとめると
| 点 | 坐骨神経痛 | 椎間板ヘルニア | 
|---|---|---|
| 種類 | 症状(お尻〜足の痛み・しびれ) | 原因のひとつ(神経根への圧迫) | 
| 原因 | ヘルニア、狭窄、滑り症、筋肉性など複数 | 椎間板の逸脱・破損 | 
| 対応 | 原因に応じた治療 | 圧迫を軽減する保存療法・手術など | 
つまり、ヘルニアがあるから必ず坐骨神経痛になるわけではなく、また坐骨神経痛があっても必ずヘルニアが原因とは限りません。
坐骨神経痛の主な原因(医学的な見地から)
以下は、医学的・整形外科の文献で「坐骨神経痛を引き起こすことが多い原因」として挙げられているものです。
-  椎間板ヘルニア(腰椎椎間板ヘルニア) 
 坐骨神経痛の原因で最も多いとされるもの。ヘルニアにより神経根が圧迫され、神経痛が発生します。-  多くは腰椎の L4-L5、L5-S1 間で起こります。 
-  症例の多くは保存療法(手術以外の方法)で改善することが報告されており、8週間以内に脚痛が自然軽快する割合も高いです。 
 
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-  腰部脊柱管狭窄症(または椎間孔狭窄) 
 加齢や関節の変性により、神経根が通る椎間孔や脊柱管が狭くなり、神経が圧迫されて痛みやしびれを引き起こすことがあります。
-  脊椎すべり症(腰椎すべり症) 
 椎骨が前方にずれることで神経への負荷が高まることがあり、これが坐骨神経痛の原因となることがあります。
-  椎間板の退行変性・変性性変化 
 年齢とともに椎間板が劣化し、周囲構造とのバランスを崩すことで神経への刺激が起こりやすくなります。
-  筋肉・軟部組織性要因(筋緊張・炎症) 
 周囲の筋肉が硬く張ることで神経根を引っ張ったり圧迫したりすることもあります。
 また、ヘルニアが存在しても、炎症性サイトカインの関与で痛みが強く出ることも報告されています。
-  その他の原因 
-  骨棘(背骨の骨がとげのように伸びる)、椎間関節の変性、靭帯の肥厚なども神経を圧迫しうる要因です。 
まとめ
坐骨神経痛と腰椎ヘルニアは重なりあう部分もありますが、別の概念です。「坐骨神経痛」はあくまで症状、「ヘルニア」はその一因になり得る構造変化です。
坐骨神経痛の原因には、ヘルニア以外にも狭窄症・すべり症・退行変性・筋肉性要因など複数がありえます。正確な原因を見極めることが、根本的な改善への第一歩です。
整体院つるぎでは、こうした原因を踏まえたうえで、体のゆがみ・筋緊張を整える施術、姿勢改善、日常動作の工夫を通じて、坐骨神経痛の症状緩和をサポートしていきます。
気になる痛みがあれば、お気軽にご相談ください。
 
  
  
 